「側面」
先日の記事に続いてスケボーの話。
普段スケボーしている維新公園*1に、ある日下の画像のような貼り紙があって。
何かしらの理由*2で、「『この塔の側面』を使うな」と言われたわけである。
んで貼り紙にある「塔」の全景は以下の画像のような感じ。
ここで言われる「側面」というのが一体どの部分なのか、結構難しいことだよなーと思ったりするわけである。とは言え、分かる人/分かってる人にはそれほど問題なく判断できることでもあるんだけども(後述)。
というのも、この塔周辺で、スケボーに使えそうかつ「側面」と表現されそうな箇所が複数存在するわけである。図で示すと(塔の全景の写真とはちょっと角度が変わるけど)下のような感じ。
可能性としてまずありそうなのは、画像の赤で囲った部分(塔の台座?)が「側面」として表現されてるってことであろうか。赤の部分では実際マニュアル(≒ウイリー)だとかしてスケボーしてるし、禁止される可能性もなくはなさそう。ただし、マニュアルしたところでそんなに構造物が傷むってことはないので、禁止されがちかというと??である。
次にありそうなのは、画像の青で囲った部分(塔が立ってる広場?)が「側面」と表現されてるってことであろうか。ここも普通に技をしているし、他の利用者との距離も一番近くなるところなので、禁止される可能性はある。でもここが「側面」だとしたら、それはイコール「この広場でスケボーすんな」ということになるわけであり、スケーターにとってみれば大変困る。んで、そういうこちらの事情のみならず、ここでのスケボーを禁止するのであれば「側面」という表現がそぐわない。
では緑色で囲った部分(台座のフチ?)が「側面」と表現されてるってことなのか。ここでもスラッピー(先日のエントリで書いたグラインドやスライドに近い技)をしたりすることがあるし、結果として傷みは一番激しくなるので、禁止される可能性はありそう。しかしその場合、貼り紙の位置がどうもおかしいし、そんなピンポイントで??という感じもする。
で、結論としてはどこが「側面」とされているのかというと、下の画像の黒で囲った部分なのである。
文字通り「塔の側面」。何でこの部分が禁止されたかというと、以前はウォールライドやら(壁を登る技)をしていたため、タイヤ痕が結構ついてしまっていて。んである日、タイヤ痕を隠すための再塗装がなされて、貼り紙が貼られるようになった…というわけなのである。
この経緯を知ってる俺含めたスケーターは「側面」という表現で「ああ、ウォールライド(等壁登り系の技)をすんなってことね」と理解できるという話。でもこれ、こういう経緯を知らんスケーターだとか、あるいはスケボーしない他の利用者だとかが見たら、「禁止されてるのに(前掲画像の赤・青・緑のいずれかもしくは複数個所の利用が禁止されてるのに)滑ってる」と思うんじゃないかな…と心配になることもある*3。あと、一応、知らない人にも「側面」がどこか判断できるようにするためか、塔の根本である三方に同じ貼り紙が貼られてはいるんだけど、「それがあってもやっぱり経緯を知らんと分からんよな…」と。
前回のエントリに続いて、スケボーしてる人(だとかをはじめとした、その場の文脈を理解してる人)だからこそ分かる、街のいろいろなモノの意味があるよね…というお話。
ちなみに、経緯を知ってるスケーター(≒日常的に滑ってるスケーターはほぼみんな)は、禁止されたのが黒で囲った部分のみだと(で、そういう意図で管理者側も貼り紙貼ったんだろうと)理解&推測してるので、ウォールライドやらはしないようにしながらその他はそれまでと一緒…という滑り方をしてる。んでそのやり方で文句言われたことは一度もないので*4、きっと理解+推測は正解なんだろうと。
参考までにマニュアル、スラッピー、ウォールライドの動画を下に。